玄関ポーチタイルの選び方-3つのポイント-
建物の外観について考える際、
外壁と屋根の組み合わせはしっかり考えるものの、
玄関タイルは脇役のような存在で、
無難に外壁に合わせてセレクトしてしまいそうになります。
タイルは外壁や屋根のように面積が大きくないので、
とりあえずと無難に選んでしまいがち。
しかし、建物が完成した際、玄関周辺で違和感を感じやすいのが
実はこの玄関タイルです。
今日は、この「玄関タイル」の選び方のポイントについて
ご紹介します。
外壁と同化させすぎない
外壁と近い色を選ぶと、一見建物の外観全体はまとまるように思われます。
ただ、タイルの存在感は薄まりぼやけた印象になります。
実は玄関タイルは、実際のご自身の生活において、
外壁よりもずっと近い目線で見られる素材です。
ここが外壁に負けてしまうと、
玄関廻りがぼんやりしてしまうのです。

柄のない外壁に対し、色むらのあるタイルが
アプローチに暖かみを加えています。
フローリングの色に寄せすぎない
玄関タイルは、屋外から屋内のホールまで同じ素材が続くことがほとんど。
ですので、外壁の色だけでなく、
フローリングの色も考慮して検討する必要があります。
このとき、タイルが室内のフローリングと色が近すぎると、
玄関全体がのっぺりした印象になりがちです。
玄関は「外から中へ切り替える場所」。
タイルとフローリングにコントラストをつけることで、
家に入った瞬間の印象がきりっと整います。

屋外で必ず確認する
玄関タイルには、滑り止めのための凹凸があります。
この凹凸は、光の当たり方で見え方が大きく変わります。
実際に仕様を選定するショールームでは
屋内でタイルを確認する流れになるでしょう。
屋内でちょうどよく見えた色が、
屋外では全く異なる見え方になる事は、珍しくありません。
お品を検討するときは、必ず屋外でサンプルを見ましょう。
できれば晴れている日、曇っている日、両方確認できると、
完成した際のイメージの相違が少なくなります。
。
玄関タイルは、面積は小さくても、
毎日の出入りで何度も視界に入る大切な素材です。
外壁や床との関係を意識することで、
外観の完成度が大きくアップします。
是非覚えておいてくださいね。
