塗壁仕上「漆喰と珪藻土」どっちが正解?

住宅の壁や天井の仕上げ材で一般的に選ばれるものは、

壁紙と呼ばれる「ビニールクロス」ですが、

仕上の高級感・空気感から「塗り壁」を選択されるケースもあります。


その塗り壁の中でも人気が高いのは、「漆喰」「珪藻土」

どちらも自然素材で、体にやさしそう。
でもどのように違って、どう選べばよいのでしょうか。


清潔感・安心感を一番大切にしたいなら「漆喰」

カビや菌、汚れが気になる。
できるだけ気を遣わず、長くきれいに使いたい。

そんな思いが強いなら、漆喰が向いています。

漆喰は防カビ・抗菌性が高い素材。
表面も塗り壁の中では比較的硬く、日常生活での擦れや軽い衝撃に強いのが特徴です。

リビングや廊下など、人がよく通る場所では
「神経質にならずに使える」という安心感もあります。


空気の心地よさを重視したいなら「珪藻土」

湿気や結露、ニオイが気になる。
部屋に入ったときの空気感を大事にしたい。

そんな方には、珪藻土が合っています。

珪藻土は、空気中の湿気を吸ったり吐いたりして、

湿度を調整してくれる素材。

寝室や書斎など、長時間過ごす空間では
「呼吸がしやすくリラックスできる」

「空気がなんだかやわらかい」
そんな体感の違いを感じやすいのが特徴です。

「四国化成」様のカタログより。
気になる臭いを吸着・消臭する珪藻土は、ペットや小さなお子さんのいるご家庭にも安心な素材です。

ここまでは両者の機能面からのお話でしたが、

次に仕上がりの印象からアプローチしていきます。


空間をすっきり整えたいなら「漆喰」

ホテルライクな雰囲気が好き。

光と影を生かす空間にしたい。
家具や照明を引き立てたい。

そんな場合も、漆喰は相性が良い素材です。

漆喰は比較的粒子が小さく、表面の仕上がりが滑らか。

光を均一に反射し、壁が主張しすぎないため、
空間全体が洗練され、整って見えます。

漆喰を扱う「日本プラスター」様の東京ショールーム。
漆喰仕上の内装を体感しながらその特徴について学んだり、カラーリングの確認をすることも可能です。

自然素材らしい表情を楽しみたいなら「珪藻土」

壁にも温かみや陰影がほしい。
ナチュいルで完璧すぎない優しい雰囲気にしたい。

そんな方には、珪藻土がおすすめです。。

少し粒子感のある仕上にナチュラルさを感じ、

塗り方によりコテ跡や凹凸が生まれ、
壁そのものがあたたかみのあるインテリアの一部になります。

「四国化成」様のカタログより。
ラフなコて遣いの仕上げで、ナチュラルなあたたかみを持たせた仕上げです。

塗壁仕上をご検討いただいている方に

参考にしていしていただけると嬉しいです。

Table of contents