住宅展示場で「疲れたな…」と感じたときに役立つ、ある「質問」
住宅展示場に足を運ぶと、
家づくりのワクワクや素敵なインテリアに触れる楽しみと同時に、
精神的な疲れを感じてしまうことがあります。
モデルハウスはどこも素敵で「理想の未来の生活」が詰め込まれています。
一方、そこで出会った営業さんのお話はテンポよく進み、
聞いたことのない専門用語や数字が次々と飛び交っていきます。
説明を聞きながら丁寧にうなずいてはいるものの、
心の中ではふと、
「今の言葉、どんな意味なんだろう?」
「私、ちゃんと理解できているのかな…」
「もう少し聞いてみたいけれど、何を聞けばいいのかすらわからない」
そんな戸惑いが生まれます。
そして、その“戸惑い”が積み重なると、
展示場をいくつか見学した帰り道には
どっと力が抜けてしまうような疲れが残ってしまうのです。
こんなに疲れたのに、今日得たものは何だったのだろう?
何を基準に家づくりをすればよいのだろう?
でも、そう感じるのは決して自分だけではありません。
展示場で営業さんがするお話は、
“住宅会社が日常的に使っているワードとペース” で進んでいきます。
専門用語が含まれることも少なくありません。
もちろん本来であれば、
初めて家づくりをする施主側の目線に
できるだけ寄り添ってくれるのが理想ですが、
現実には、話すスピードや使う言葉が
“暮らす側のリズム”と合わないことが少なくありません。
説明は理解しやすい順番で進むというより、
営業さんが説明し慣れている順番や、その会社の推したい話をベースに進むことが多く、
その結果、聞く側の体感速度とずれてしまうのだと思います。
家づくりがはじめての人にとって、
理解できない瞬間があって当然なのです。
そんなとき、
ひとつだけ覚えておくと心が軽くなる質問があります。
それが、
「それは、暮らしのどんな場面で役に立ちますか?」
という、一言です。
この質問は、
専門用語をそのまま理解しようとしなくても大丈夫、
数字の意味を細かく覚えなくても大丈夫、
という安心をくれる言葉でもあります。
例えば「第一種換気です」と言われたとき。
技術的な説明をそのまま聞いてもピンとこないかもしれません。
ですがこの質問をそっと添えると、
「冬に窓を開けなくても換気できるので、温度が下がりにくいですよ」
そんなふうに、
自分の毎日の暮らしに近い言葉で説明してくれるようになります。
「高断熱です」と言われたときも同じです。
“何ミリの断熱材”と説明されるより、
「夏のエアコンが効きやすくなります」
そう置き換えてもらえたほうが、
暮らしの中でどれほど助けになるのかを自然とイメージできます。
つまりこの質問は、
難しい説明を、暮らしの言葉に翻訳してくれる質問。
そして、この質問を通して答えを得ることで、
こんな変化が生まれます。
・情報が整理されやすくなる
・必要なものと、そうでないものがはっきり見えてくる
・営業トークにのまれにくくなくなる
・理解しようと肩に力が入らなくなる
・帰り道の疲れが軽くなる
家づくりは、
たくさんの情報を覚えることよりも、
自分の暮らしに合う選択をしていくことが大切です。
だからこそ、
展示場で「疲れたな…」と感じたときには、
どうかこの一言を思い出してみてください。
「それは、暮らしのどんな場面で役に立ちますか?」
特別な知識がなくても、自分を責めなくても、
この一言だけで家づくりはぐっと自分のペースに戻せます。
その小さな勇気が、これからの選択を優しく支えてくれるはずです。

