デザインも、暮らしやすさも。エアコン選びの新しい基準

昨今、エアコンについて省エネ性の高い機種を採用することで、ポイントがもらえたり、

工事の際に補助金を受けられるような自治体の制度が整っています。

そんな事情から、家づくりの際のエアコン選びでは

省エネ性能を最優先にして機器を選ぶケースが一般的です。

ただ、エアコンは「大きな」家電。

エアコンが空間に与える影響は案外大きいものです。

先ず、エアコンは「白く艶があるもの」という印象が強いですよね。

一方、内装にマットな素材を用いたり、アクセントクロスを採用することが増えた今。

内装との相性を考えたときに、エアコンも内装の一部として機種を選ぶと

空間全体の世界観が崩れずに守られる。
壁面から空間全体が違和感なくつながり、統一感のある空気が生まれます。

人気の三菱電機FLシリーズ・ダイキンrisora

三菱電機のFLシリーズは、整ったフラットな形が特徴で、

余計な凹凸が出ないため、壁に影の段差が生まれにくいデザインです。
落ち着いた色味も揃っていて、内装に馴染ませたいときに選びやすいモデルです。

三菱電機Webサイトより。FLシリーズエアコンをスカンジナビアンインテリアの内装に用いた例。

ダイキンの risora(リソラ)は、600種類以上のパネル展開が魅力。
木目やニュアンスカラーなど、部屋の質感に合わせられるので、

アクセントクロスや家具との「つながり」を意識したいときにぴったり。
エアコンだけが壁から浮かず、空間の世界観が守られます。

ダイキン工業Webサイトより。たくさんのパネルで多種多様なコーディネートが可能。

ただ、前の2機種はデザインに特化しているモデルである一方、
フィルター自動お掃除機能が搭載されていない点など、

機能面が充実していないことが気になる点でした。
見た目は好きでも、日々のお手入れや利便性を考えると少し迷ってしまう場面があるんですね。

「デザイン×機能」面から増えている、パナソニックELシリーズ

そこで最近選ばれることが増えているのが、パナソニックのEL

シリーズです。

マットな質感はトレンドの内装材の質感ともマッチしやすく、壁面に自然に溶け込むデザイン。
なんとコードやリモコンまで本体と色を揃えているので、

エアコンの家電としての生活感がでにくく、洗練された雰囲気を作りやすくなります。

パナソニックWebカタログより。マットな質感はトレンドのインテリアに馴染みやすいです。
パナソニックWebカタログより。
電源コードやリモコンまでカラーを徹底的に統一されていてぬけがありません。

そして大きな特徴が、
デザインモデルでは珍しい“フィルター自動お掃除機能付き”であること。
これまで、三菱FLシリーズやリソラでは叶えられなかった“見た目と機能の両立”が実現しています。
内装に馴染むだけでなく、忙しい毎日に余計な手間を増やさない点でも安心感があります。

2026年新モデルの、三菱電機FZシリーズ

こちらは来年の新商品、三菱電機のFZシリーズです。

これまでの三菱電機のスタイリッシュな機種にはなかった

フィルター自動お掃除機能が搭載されるとのことで気になる機種です。

三菱電機のWebサイトより。2026年発売のFZシリーズ

かっこいいエアコンでも「主役」にしない

ここで注意しなければならないのは、

いくらかっこよい商品でも、エアコンは主役ではないということ。


周囲の色や質感を、主役である内装や家具に合わせて選ぶことで、

部屋の印象が穏やかに整い、長く過ごす場所の心地よさにつながっていきます。

家づくりの選択肢のひとつとして、是非ご参考いただけますと幸いです。

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