インテリアに鏡を取り入れる3つのメリット

玄関やクローゼットの中に姿見の鏡を置いて、身だしなみを整えてから外出される方は多いと思います。
けれど、鏡は単に自分の姿や表情を確認するためだけのものではありません。
インテリアの一部として上手に取り入れることで、空間そのものをより魅力的に引き立てることができるのです。

今日は、そんな「鏡を効果的に使うインテリアの工夫」についてお話しします。


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鏡がつくる奥行きと開放感

鏡は、映り込む空間によって“奥行き”を感じさせ、実際の面積以上に広く見せる効果があります。
特におすすめなのは、フレームのない大きな鏡を天井まで設置する方法です。
視線を遮る枠がないため、鏡がすっきりと空間に溶け込み、自然な広がりを演出してくれます。

玄関や廊下など、「少し狭いな」と感じる場所ほど効果的です。
鏡に映る景色を意識して配置すれば、まるで奥まで続くような開放感を生み出すこともできます。
空間が広がるだけでなく、心理的にもゆとりが感じられるのがこの手法の魅力です。

床から天井までのジャストサイズにミラーが空間に奥行を与えます。
※写真はアルテジャパン様のサイトよりお借りしています。

光を反射して、暗い部屋を明るく

お部屋の方角や窓の位置によって、どうしても光が入りにくい場所があります。
そんなときは、窓の近くや光の通り道に鏡を設置してみてください。
外からの自然光を受けた鏡が反射板のように働き、室内全体をふんわりと明るくしてくれます。

人工的な照明では得られない柔らかさがあり、時間帯によって変わる光の表情も楽しめます。
日中は透明感のある明るさ、夕方にはあたたかみを帯びた光。
その微妙な変化が暮らしに小さな“自然のリズム”をもたらしてくれるのです。

フレームの厚みに重厚感を感じるデザイン性の高いミラー。
右にある窓の光が当たっています。
※写真はACTUS様のサイトよりお借りしています。

アートのように楽しむ鏡

「壁が寂しいけれど、何を飾ればいいかわからない」
そんなとき、アートの代わりに鏡を取り入れるのもおすすめです。

デザイン性のあるフレームミラーや、カラー加工が施されたガラスミラーなど、
“姿を映すための鏡”ではなく、“見せるための鏡”を選ぶことで、空間に洗練されたアクセントが生まれます。
アートを飾るのはハードルが高いと感じる方にも、気軽に取り入れやすいのではないでしょうか。


アート要素の高いミラー。
※写真はタイムアンドスタイル様のサイトよりお借りしています。
写真右の楕円に文字の入った遊び心のあるミラーはまるでポスターのよう。
※写真はカッシーナ様のサイトよりお借りしています。

鏡は、光・奥行き・デザインという三つの要素を同時に楽しめる、優れたインテリアアイテムです。
「狭い空間を広く」「暗い空間を明るく」「シンプルな空間を印象的に」——。
ほんの少しの工夫で、暮らしの質をぐっと高めてくれます。

毎日目にする場所だからこそ、自分らしい感性で鏡を選び、空間づくりを楽しんでみてくださいね。

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